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現代医学 |
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| 病気編 心の病気 |
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| 現代医学でなおす |
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心身症の考え方 心身症は、原因からみれば神経症・精神病に近く、症状からみれば身体病に近い。そのため精神身体症ともいう |
原因
ストレスが原因です。ストレスによる反応は、人それぞれの環境や性格によって違ってきます。一般に、強いストレスを与えるものとして、次のようなものが考えられます。
●配偶者や家族、親しい人の死や病気・傷害、●自分の病気や傷害、●離婚、●解雇、●仕事や家庭のトラブル、●借金、●転職、転居、転校、●子供の自立など。
また、●結婚、●妊娠、●職場での昇進など、おめでたい出来事もストレスになることがあります。
体は、過剰なストレスのような好ましくない刺激が続くと、抵抗を始めます。そしてその力が尽きると、病気があらわれます。
性格的にみると、内向的な人や、家庭や職場の些細(ささい)なことにも緊張したり、興奮したり、不安になったりする情緒不安定な人に、心身症が起こりやすい傾向があります。
種類
心身症としてあらわれる病気はたいへん多く、その種類もさまざまです。
主なものは次のような病気です。
高血圧症 すべてが心身症ではありませんが、職場や家庭の人間関係がストレスとなって、高血圧の症状が悪化することがあります。地震や火事などの物理的ストレスも原因になります。
胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう) ストレスが神経を刺激し、胃液の分泌を高めるために起こります。ストレスと病気との関係が、最も密接なもののひとつです。
気管支ぜんそく ストレスだけでは発病しませんが、発作の誘因となることがよくあります。
緊張性頭痛 ストレスを受けると筋力が収縮し、痛みが起こります。不安や抑うつ状態に陥りやすかったり、緊張しやすい人が、このタイプの頭痛を起こしがちです。
糖尿病 ストレスで症状が悪化することがあります。
また、心理状態が不安定だと、治療をしても、経過がよくないといわれます。
そのほか、下の表に示したように、心身症にはたくさんの種類があり、全身にあらわれるといえましょう。
診断
心身症の診断は、心と体の両面から見極める必要があるので、自己診断は不可能です。目立つ症状だけをとり上げて、安易に判断せず、必ず専門医の診察を受けます。
まず、いつも診察を受ける主治医に診てもらいます。心身症と診断されたら、主治医に紹介された精神科や心療内科を訪ねます。
いきなり精神科や心療内科を受診すると、体にあらわれた病気が見すごされることもあるので、注意が必要です。
診断には、以下のようなポイントがあります。
●体の異常や機能障害などが、確かにあるかどうか。
●症状に、精神的な要因が影響しているか。
●病状に応じて、それをよりくわしく知るための、心電図、血圧測定、内臓のX線検査などを行う。
●発病前後の患者の心身の状態や性格などを知る。
●患者の現在の精神状態を知るため、心理テストを行う。
これらの検査や面接の結果、感染症やがんなどが見つかれば身体病、幻覚や妄想があれば精神病となり、心身症ではないと判断されます。
治療
身体面・精神面、両方からの治療が必要です。
身体面からの治療 体にあらわれている症状に応じて、最も適した治療が行われます。
精神面からの治療 身体面の治療と同時に、背景にある心理的な問題やストレスを解決する治療を行わなくてはなりません。
治療の基本は、面接による精神療法です。医師は、まず患者の訴えをよく聞きます。そして、なぜ病気が起こったのかを説明し、治療すれば必ず治ることを保証して励まします。
自分でできる方法には、自律訓練法があります。これは、自己暗示をかけることで体をリラックスさせ、それに伴って精神もリラックスさせるという治療法です。自宅で簡単にでき、実際、ほとんどの心身症の症状が軽くなるという結果が得られており、効果的な方法です。予防にも効果があります。
そのほか、治療の成果がよいときには外出許可などのごほうびを与え、悪ければ罰を与えるといった行動療法や、人との交流の中から自分をコントロールする力を身につける交流分析法などの治療法が行われる場合もあります。
また、絶食療法、ヨーガ、坐禅(ざぜん)など、医師によっていろいろな方法がとり入れられています。
薬物療法 必要に応じて、薬が処方されます。心身症の場合は、緩和精神安定剤(マイナートランキライザー、あるいは抗不安薬ともいう)が、しばしば用いられます。この薬には、不安や緊張をとり除いたり、不眠を解消する効果があります。
憂うつな気分を除いたり、意欲を旺盛(おうせい)にさせる抗うつ薬も、よく使われます。
いずれも専門医の指示で服用します。
生活上の注意
適切な治療が行われれば、一般に心身症の予後は良好です。
しかし、病気が治って元の社会生活にもどると、以前と同じストレスにおそわれ、再発するケースも珍しくありません。
再発防止のために、自分なりのストレス解消法や、リラックスする方法を身につけることが必要です。
ストレスに強くなるためには、●規則正しい生活、●仕事と休息をはっきり切り離す、●趣味を楽しみ、心にゆとりをもつ、●人とのつきあいを広げ、適応性を身につける、などを心がけます。
予防
心身をできるだけリラックスさせます。それには十分な睡眠と休息が欠かせませんが、自分自身をよく知り、開放的にすることも大切です。また、生きがいをもつことも予防につながります。
特に、内向的な人、情緒が不安定になりやすい人は、ふだんから意識して、家族や友人と話し合う機会を多くし、自分の考えや悩みを打ちあけるようにしましょう。
| 主な心身症 |
| 皮膚系 | ●皮膚そう痒症(ひふそうようしょう) ●アトピ一性皮膚炎 ●円形脱毛症 ●多汗症 ●慢性じんま疹(まんせいじんましん) ●神経性皮膚炎 |
| 筋・骨格系 | ●チック症 ●書痙(しょけい) ●腰痛症 ●筋肉痛 ●脊椎過敏症(せきついかびんしょう) ●痙性斜頸(けいせいしゃけい) |
| 呼吸器系 | ●気管支ぜんそく ●過換気症候群 ●しゃっくり |
| 心臓・血管系 | ●高血圧症 ●低血圧症 ●狭心症 ●心筋梗塞(しんきんこうそく) ●期外収縮 ●発作性頻脈(ほっさせいひんみゃく) ●レイノー病 ●パージャー病 |
| 消化器系 | ●胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう) ●潰瘍性大腸炎 ●過敏性腸症候群 ●慢性胃炎 ●便秘 ●幽門けいれん(ゆうもんけいれん) |
| 摂食異常 | ●神経性食欲不振症 ●過食症 |
| その他 | ●月経障害 ●神経性頻尿(しんけいせいひんにょう) ●めまい ●耳鳴り ●口内炎 ●眼精疲労 ●片頭痛 ●緊張性頭痛 ●自律神経失調症 ●糖尿病 |
●イライラにはカルシウム ストレスですぐにヒステリー症状を起こす人にはカルシウムがよい。精神を安定させる働きが強い。