かつて、日本人の国民病とまでいわれた肺結核の診断に、X線撮影は絶大な威力を発揮してきました。
X線は物体を透過する性質がありますが、器官・組織によって透過性に違いが出るため、それが濃淡となってフィルムにあらわれます。肺のように空気を含んだ器官は、X線で写し出すのに向いているわけです。
ほかに、X線撮影が得意とするのは、心臓、大血管、消化器(ことに胃)の病気で、必要に応じて造影剤を使うこともあります。
現在、がんなどの診断に多く使用されるCT検査も、細かい刻みで臓器を撮影する際にX線を照射します。そして撮影で得た情報を解析・合成するのにコンピューターを使います。私たちが集団検診などで以前からなじんできたX線撮影が、ハイテクとの組み合わせで最先端の検査法として診断に役立っているのです。
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