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現代医学 |
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| 病気編 腸の病気 |
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| 現代医学でなおす |
| ●虫垂炎 ●潰瘍性大腸炎 |
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盲腸と虫垂 盲腸は大腸の始まりの部分で、その下端にぶら下がるような形で虫垂がついている |
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虫垂炎で痛みが起こるところ 最初はみぞおちのあたりに痛みがある。しだいにへそと右の腰骨の間のやや右よりに固定する |
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潰瘍性大腸炎の進行 病変は直腸から始まり、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸へと広がる。病気の範囲が広いほど重症で、合併症の危険も大きい |
●潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に多数の小さな潰瘍(かいよう)ができて、炎症が続く病気です。欧米で多くみられますが、最近では日本でもふえており、注目されています。発病するのは20〜30歳代の人が中心です。
原因 なぜ潰瘍ができるのかは、今のところわかっていません。自己免疫のために起こるのではないかという説もあります。また、病気の進行や再発には、ストレスが深くかかわっているとも考えられます。
再発することが多く、完治がむずかしいことも特徴です。
症状と検査 主な症状は下痢です。便は泥や水のような状態で、血液や粘液、うみなどがまじります。1日の排便回数は数回から、ときに10回以上になります。おなかが鳴り、残便感があって何度もトイレに通います。
腹痛、吐きけ、食欲不振といった症状も伴いやすく、よくなったり悪くなったりをくり返しながら進行します。病状の悪化にしたがってそれぞれの症状もひどくなります。
重症になると、発熱、全身の倦怠感(けんたいかん)が起こって、体重が減少し、貧血になったりもします。
こういった症状は、数年間にわたって続くことが多いのですが、突然、発熱や下痢が始まり、短期間に全身が衰弱してしまうことも、まれにみられます。
検査は、X線検査、内視鏡検査が行われます。
治療 軽症で家庭療養が可能な場合は、次のようなことに注意します。
心身ともに安静を保つことです。同時に食事療法が重要です。高エネルギー、高たんぱくで、消化がよいことが食事の基本です。
控えたい食品としては、●生野菜や果物、繊維質の多いもの、●コーヒー、カレーなど刺激の強いもの、●アルコールや炭酸飲料、●牛乳などがあげられます。
食事療法は長期間続ける必要があるので、神経質になりすぎないよう気をつけましょう。
薬は、サルファ剤やステロイド剤をはじめ、症状に応じたものが用いられます。
重症の場合は、入院して治療を受けます。
内科的な治療で効果がみられずに症状がいつまでも続くときや、さらに悪化しそうなとき、合併症が起こったときには、大腸を切除する手術を行います。
●虫垂は人体の付録? 虫垂の英語名はappendixで付録という意味。退化した器官で、切りとっても生命に別状がないことも事実。