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現代医学 |
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| 病気編 循環器の病気 |
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| 現代医学でなおす |
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心臓神経症の原因となるストレス アメリカのホームズらの調査によると、最も強いストレスは「配偶者の死」だという。結婚のようにおめでたいことも、意外にストレスの原因になる |
原因
体質や性格上の要因に、ストレスが加わると起こります。
体質・性格 甲状腺機能(こうじょうせんきのう)が高ぶっている人は、物事に対する反応が敏感で、ストレスにも過敏になりがちです。性格的には、負けず嫌いで優等生タイプの人や、内向的、神経質で、不安な気持ちになりがちな人に多いようです。
ストレス ストレスによって、心臓の働きを活発にする交感神経が刺激され、どうきや息切れが起こります。
症状
心臓神経症と心臓病の症状は、次のような点で違います。
どうき、息切れ 安静にしているときにも症状が出ますが、体を動かして気分が変わるとおさまったりします。心臓病の場合は、体を動かしたときによく症状が出ます。
胸の痛み 安静にしても痛みが続き、痛む場所が指先で示せるくらいはっきりしています。狭心症の発作なら、運動をやめると痛みがおさまり、痛む場所は漠然としています。
不安感 症状があらわれると、たいへん不安になり、その不安がもとで抑うつ状態になって、さらに症状が悪化します。
診断と治療
自覚症状をくわしく聞けば、心臓神経症と心臓疾患は明らかに違うので、専門医なら問診だけでほとんど判断がつくくらいです。ほかにまぎらわしい症状がある場合や確実に診断を下すためには、心電図などの検査を行います。検査の結果、異常が見つからなければ、心臓神経症と診断されます。
治療は、カウンセリングが中心で必要に応じて薬を使います。
カウンセリング 病気の原因はあくまでも心理的なもので、心臓そのものに障害はないことを理解させることが、いちばんの治療法です。家庭や仕事、対人関係などについて医師と話し合うことで、ストレスの原因をつきとめ、解決法を考えていきます。
心臓神経症のなかには、ときおり医師の診断も信じようとせず、自分は心臓が悪いとかたくなに思い込んでいる人がいます。こういった場合は、精神科や心療内科の受診も考えます。
薬 症状を除くために、抗不安薬、抗うつ薬、自律神経調整薬などを使いますが、これらは医師の判断と処方に従います。
生活上の注意と予防
ストレスとじょうずにつきあうことが、最良の予防法です。
リラックス 睡眠を十分にとります。時間をかけてゆっくりと入浴し、食事を楽しむ余裕をもつなど、生活スタイルを見直しましょう。趣味に打ち込んだり、友人とおしゃべりをして気持ちをほぐし、何事にも無理をしないことです。
運動 適度な運動は血圧を下げ、動脈硬化を防いで心臓を強くします。心身の抵抗力もつきます。
●心臓神経症に有効な精神療法 自律訓練法、森田療法(鈴木知準診療所 TEL 03−3384−2255)、催眠療法がある。