現代医学

病気編 胃の病気
現代医学でなおす
●過酸症  ●低酸症

過酸症に適さない食品
上図とは反対に、過酸症に適する食品は、トースト、半熟卵、牛乳、煮込みうどん、ビタミンを含む果物や野菜など

低酸症の食事の注意

●過酸症
 過酸症は、胃酸過多症ともいわれます。胃液の分泌がふえ、その中の塩酸の濃度が高くなった状態のことで、それだけでは病気とはいえません。
原因 胃酸がふえるのは、次のようなときです。●体質として胃酸が多い、●胃酸の分泌を活発にする食品を食べたあと、●胃炎や胃潰瘍(いかいよう)などの胃の病気があるとき、●神経質な人が、ストレスを受けたとき。
症状 ●胸やけ、●生つばがたまる、●みぞおちの不快感や痛み、●げっぷとともにすっぱい液体が出る、などが主な症状です。
診断 胃液を検査して胃酸の濃度を調べます。しかし、胃酸が多くても症状がなければ、病気とは診断されません。
治療 胃酸の分泌が過剰にならないような生活をすることが基本です。
●胃を刺激する飲食物を控える、●暴飲暴食をしない、●規則正しい生活、●ストレスをためない、などを心がけます。
 医師の指示があれば、胃酸を抑える薬(制酸剤)を飲みます。

●低酸症
 胃液の中の塩酸の濃度が低下した状態を低酸症といいます。胃酸がまったく分泌されなければ「無酸」となりますが、現在では無酸症はみられません。
原因 低酸の状態には、次のような原因が考えられます。
●胃粘膜が萎縮(いしゅく)して慢性胃炎になったとき(年齢が高いほど多くなる)、●胃アトニーの体質の人(若い人に多い)、●手術で胃を切除した場合、●悪性貧血になった場合。
症状 特有の症状はありません。げっぷや胃もたれがあり、胃酸が足りないために、消化不良や下痢を起こすこともあります。
診断 胃液を検査しますが、過酸症と同様、症状がなければ病気とはいえません。
治療 規則正しい生活そのものが治療法となります。消化のよいもの、たんぱく質やビタミンが豊富なものをとります。食欲増進になるようなら、少量の香辛料もよいでしょう。


●過酸症の胃薬 この場合は、胃酸が多すぎるために生じる症状なので、重曹などの制酸剤を服用する。健胃剤や消化酵素剤は不適。