現代医学

病気編 胃の病気
現代医学でなおす

ポリープの形態上の分類
(山田、福富)

内視鏡によるポリープの切除法
ポリープの上皮層や粘膜層にとどまっている初期のがんでは、この方法が有効である。ループがひっかけられるIII、IV型に使われる

 ポリープとは、粘膜の表面にできたいぼのようなものです。胃にできたポリープは、ほとんどが良性の腫瘍(しゅよう)で、そのまま放置しても、大部分はがんに変化するような心配はありません。

原因
 胃の粘膜にできた傷やただれが原因です。これらが治る過程で、ちょうど皮膚の傷が治るときのように、その部分が盛り上がって再生されることがあります。それがポリープ、あるいはポリープのもとになります。

種類
 胃ポリープには、いくつかの型があり、大きさもさまざまです。
型の種類 わずかに盛り上がったものから、茎のあるキノコのようなものまで、IからIVの型に分類されます(左上図)。
大きさ 直径1cm以下のものが多いのです。2〜3mmから、なかには5cm以上のものもあります。
 1個だけでなく数個できる場合(多発性)も珍しくありません。

症状
 自覚症状はほとんどありません。ポリープのできた場所が、胃の出入り口に近いと、吐きけや胃の痛みを感じることがありますが、ポリープ特有の症状ではありません。

検査と診断
 胃ポリープの多くは、定期検診や人間ドックなどのX線検査で発見されます。しかし、この段階では、良性の腫瘍か、一見ポリープのように見えるがんであるかの判断はできません。
 ポリープが見つかったときは、生検(内視鏡で組織をとり、顕微鏡で調べる方法)のような精密検査を必ず受けましょう。

治療
 検査の結果、良性のポリープとわかれば、治療の必要は特にありません。それでも1年に1度、内視鏡検査を受け、観察を続けます。
 ポリープの中に異型上皮があったり、がん化している場合には、すぐに摘出します。がんの広がりぐあいによって、手術か、内視鏡による切除が行われます。
内視鏡による切除(ポリペクトミー)ごく初期のがんは、この方法で摘出できます。内視鏡の先端につけた細い針金の輪でポリープをしばり、高周波電流を流して焼き切ります。出血も少なく、楽な処置といえるでしょう。
 この方法は、良性のポリープの切除だけでなく、生検の段階でも、治療と検査をかねて利用されていますが、くびれや茎のないポリープには適用できません。
 切除後も、病気の再発防止、新しいポリープの早期発見と治療のために、定期的な内視鏡検査と生検を受けることが大切です。